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自転車の安全利用促進委員会、「中高生の自転車通学についての最新動向調査」で自転車事故、回答校の平均は年間1.62件
2016年12月6日

 自転車の安全利用促進委員会では、自転車通学中の中高生が被害者になる事故や加害者となる事故が増加していることから今年10月、中学校・高校の自転車通学指導者と当事者である中高生、また保護者に対して全国の中学・高校(公立・私立)の計447校を対象に「中高生の自転車通学についての最新動向調査」アンケートをFAXにて実施した。
 
 今回の主調査は、Q1.生徒さんの自転車通学に対して気になることなどあります0か?Q2.指導をどのタイミングで、どれくらいの頻度で実施されていますか?Q3.どのような指導をされていますか?の3項目。
 
 同促進委員会ではQ1.の生徒の自転車通学について、年間の自転車事故数については生徒が被害者になる自転車通学時の事故平均が、加害者になるケースの5倍も発生していることが分かった。また、年間の自転車事故の平均は1.62件で、最も多かった学校は30件(被害者平均2.6件)、加害者ケースでは15件(加害者平均0.5件)と学校によって事故発生数に大きな違いがあるとし、生徒の自転車通学時の課題については、「ルール・マナー違反(信号無視など)」(56.4%)以上に「生徒同士の並進」(68.0%)に危機感を持っている教諭が多いと分析したほか、教諭の半数以上が過大に感じている項目は上記2点と「通学路の危険性(悪路・狭い道幅)」(52.1%)を挙げており、「荒い危険な運転」については28.4%と課題に感じている教諭が4人に1人の結果だった。
 
 Q2.の自転車通学の指導回数とタイミングについては、回数は年間平均3.7回、1学期に1回以上開催しており、最も指導数が多かった学校では60回(1・2学期にそれぞれ30回)を数え、ショートホームルームなどでこまめに自転車通学教育をしているようだと分析、開催時期については、1学期の平均1.4回が最も多く、次いで2学期が1.3回となった。3学期については0.8回と自転車通学指導を行っていない学校もあるとしている。また、自転車事故が多く見受けられる新一年生の指導については、入学前が0.3回、入学直後が0.9回と、多くの学校でこのタイミングに自転車通学指導をしていることが分かった。
 
 Q3.の自転車通学指導の内容については、「“事故は怖い”と『加害者・被害者』になりうることを認識させる指導」を約8割の学校が行うが、生徒への浸透率はまだまだだと考えている学校が多い結果だった。また、ルールやマナーといった自転車の「ソフト面」での対策は充実しているものの、自転車自体の安全基準についての指導や、メンテナンス指導など「ハード面」の指導については今後取り組むべき項目として実感している教諭も多いとした。
 
 具体的なソフト面の取り組みでは、「“事故は怖い”と『加害者』になりうることを認識させる指導」(80.1%)、「“事故は怖い”と『被害者』になりうることを認識させる指導」(80.1%)や「座学や実技による“自転車安全利用5則”を理解させる指導」(59.3%)、「危険箇所の指定・学年に応じた指導など環境に応じた教育」(57.7%)については半数以上の学校で対策として取り組んでいる一方で、各指導項目が“生徒に浸透している”と感じている教諭はどの項目も7.0%に満たないという回答だった。一方、ハード面では「自転車事故を起こさないための定期的なメンテナンス指導」(52.3%)が半数を超え、「自転車自体の安全基準を担保する、BAAマーク貼付自転車の推奨」(19.7%)については、今後考えたいと57.0%の教諭が回答、ソフト面の次はハード面の対策が必要だと感じている教諭が多いとしている。
 
01. Q1.生徒さんの自転車通学に対して気になることなどありますか?
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02. 指導をどのタイミングで、どれくらいの頻度で実施されていますか?
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03. どのような指導をされていますか?
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