自転車業界誌発行 Cycle Press/サイクルプレス
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【2016年12月号】「サイクルモードインターナショナル2016」レポート
 

様々な思惑が交錯するサイクルモード
見捨てるか、育てるか…、スポーツ車市場成長の分岐点

 
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 出展者数、試乗車数、そして来場者数いずれもここ数年減少傾向にあるサイクルモードだが、今年もその流れをほとんど止めることはできなかった。第12 回目を迎え、11 月4日から6日の3日間にわたって開催された「CYCLE MODEInternational 2016」は出展者数こそ前年に比べ約10%増の167 社となったものの、展示使用面積は2万3625㎡、出展小間数は497 小間、出展ブランド数は324、出品自転車台数は983 台、試乗車数は366 台と前年比約10%減。来場者数も初日の金曜が前年比で微増となり期待がもたれたが、土日は天気が良かったにもかかわらず減少となり3日間トータルは2万7169 人と前年より約5%減ることになった。
 
 ここにきて弱虫ペダルブームが落ち着いてきたといわれるが、確かにその象徴でもあった若い女性層は一昨年、昨年よりも減っている印象だ。出展者数を増やしイベントを盛り上げていくために来場者減に歯止めをかけなければならないのは明らかであり、毎回そのために新しい工夫を施し魅力を増やしている主催者の努力は認めるが、主役であるスポーツ車ブランドの出展者数は開催を重ねる毎に減る一方で「世界最大のスポーツバイク・エンターテイメントショー」と謳っていた初開催当時の面影はすでにない。
 
 かといって業界としても軽快車販売不況に加え、伸び続けるはずのスポーツ車市場も停滞してしまい、12 年前のサイクルモード初開催時以上にスポーツ車市場の活性化とスポーツバイク文化の発展を重視しなければならない現在、有料であるにもかかわらず約3万人が来場するビッグイベントの火を絶やしてしまうことは何のプラスにもならない。また、来場者層も初開催当時に比べガラリと変わっているが、自転車業界として無視してよい層では決してなく、他のイベントに比べ出展コストがかなり割高だといわれるサイクルモードだが、だからこその価値がそこにあるはずだ。
 
 更に詳しくは、「サイクルプレスジャパン」12月号で。