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【2016年4月号】アジア初のヴェロシティ、2月27 日から4日間にわたって台北市で開催
 

ヴェロシティ・グローバル2016と台北サイクルショー2016が融合、台北が世界の自転車中心都市になった1週間
 
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 1週間以上にわたり、台北が世界の自転車中心都市になった。まずは2月27日から3月1日にかけて2016 ヴェロシティ(Velo-City Global 2016)が、続いて3月2日から3月5日にかけて台北サイクルショーが開催されたのだ。ヴェロシティでは政策、提言、専門的な話題が中心になる一方、サイクルショーでは現在トレンドになっている自転車の新型モデルや関連製品などにスポットが当てられ、台湾の首都が世界のすべての自転車関係者をつなぐ場所になった。ヴェロシティの開催によって自転車の専門家や団体の代表者などが一堂に会したという事実は、台北を永遠に変えることになるだろう。
 
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 「自転車の進化」をテーマに掲げ、都市の進化、生活の変遷、持続可能な経済、シェア社会、デザインの変化という5つの側面から自転車の進化がもたらす影響を探った2016 ヴェロシティ・グローバル。台北国際会議センターで開催された、この2016ヴェロシティには世界の自転車の専門家、団体や組織の代表者、政策立案者、社会福祉関連従事者、大学・企業関係者などが一堂に会し、自転車の未来について議論を交わしあった。
 
 ヨーロッパ・サイクリスト連盟(ECF)とECFにより選ばれた開催都市が主催する国際自転車会議「ヴェロシティ」は国際的なコミュニケーションと情報交換のプラットフォームとして、都市環境における日常的な自転車利用に関するインフラの計画と整備の改善を目的に行われ、意思決定者に影響を与えており、今年は台北市が開催地に選ばれた。
 
 開会式では台北市の副市長である林欽榮(チャールズ・リン)氏がスピーチを行い、台湾の首都である同市の未来についてのビジョンを語った。同市は次の3年間で自転車道路を58kmから190kmに拡張し、Youbike( 台北市の自転車シェアシステム)ステーションを現在の220から400へと倍増させる計画だという。
 
 また、3日目には自転車業界が自転車に関する提言の先頭に立つことの必要性が示された。これはGiantのCEOである羅祥安氏、Trek社長ジョン・バーク氏、世界スポーツ用品連盟(World Federation of Sporting Goods)事務総長のロバート・デ・コック氏が語ったもので、3人のパネリストは自転車への提言における自転車業界の役割について議論を行った。このディスカッションでデ・コック氏は「自動車業界がロビー活動を大量に行っているのはそこに問題があるからであり、自転車はひとつの解決策として提言を行うことができる」と強調した。それに加えて羅氏は「私たちは恵まれている。自転車は素晴らしい製品であり、人々は高い関心を持っている。自転車は都市交通の手段だが、人生の一部でもある」と語った。
 
 このほか、台北市の交通局長を務める鍾慧諭(アン・チャン)氏は、より効率的で健康な都市を目指す上で、自転車は欠かすことのできないツールだと語り、「台北は2020 年までにグリーン・トランスポートを70%、うち12%を自転車にするという目標に向けて再設計が行われている。その変化の理由のひとつは市民の側が市の自転車戦略に働きかけたからであり、政策提言が大きな影響を持つことの表れです」と明確に述べた。
 
 さらに2016ヴェロシティでは次に挙げるような自転車業界の新しいトレンドについて話を聞くことができた。
 
続きは、「サイクルプレスジャパン」2016年4月号で。
 
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